コラム
子どもが噛まずに飲み込んでしまう…「丸飲み」「詰め込み」を改善する食事のポイント
「お子さんがあまり噛まずに飲み込んでしまう」
「口いっぱいに食べ物を詰め込むので心配」
毎日の食事で、このような悩みを感じていませんか。
お子さんの食べ方が気になるときは、「よく噛んで」と声をかけるだけでなく、食べ物の固さや大きさ、一口量、食事の姿勢を見直してみましょう。
食べる力の発達に合わせて、無理なく経験を重ねることが大切です。
今回は、離乳食から幼児食へ進む時期のお子さんを中心に、ご家庭でできる食事の工夫をご紹介します。
噛んで食べる力は少しずつ育ちます
お子さんは成長とともに、唇や舌、歯ぐき、歯を使いながら食べる方法を覚えていきます。
食べ物を口へ取り込み、つぶし、飲み込む動きは、毎日の食事を通して少しずつ身につくものです。
年齢や歯の本数だけで、食べられる固さが決まるわけではありません。
丸飲みや詰め込みが見られても、すぐに「噛む力が弱い」と決めつける必要はありません。
食べ物の形や一口量が合っていない場合もあります。
まずは、どの食べ物で、どのような食べ方をしているかを観察してみましょう。
丸飲みが気になるときに見直したいこと
固さや大きさが合っているか確認する
噛む練習のために、急に固い食べ物を与えるのは避けましょう。
まだ上手につぶせないものは、口から出したり、十分に噛まずに飲み込もうとしたりすることがあります。
一方で、すべてを細かく刻めば、噛む動きを引き出せるとも限りません。
食べ物を口の中で処理できているかを見ながら、加熱してやわらかくする、大きさを調整するなどの工夫をしましょう。
年齢の目安だけで進めず、お子さんが実際に食べられる状態に合わせることが重要です。
調整の仕方がわからない場合は、当院へご相談ください。
次の一口を急いで入れない
保護者の方が食べさせるときは、お子さんが口の中の食べ物を処理する時間をとりましょう。
食べ物が残っているうちに次々とスプーンを運ぶと、一口量が多くなってしまいます。
口の動きや飲み込む様子を見ながら、お子さんのペースに合わせてください。
忙しいときには、つい「早く食べて」と声をかけたくなることもあるでしょう。
できる範囲で時間にゆとりを持ち、急がせずに見守ることをおすすめします。
詰め込みが気になるときの食事の工夫
お皿に少しずつ取り分ける
目の前にある食べ物を、次々と口へ運んでしまうお子さんもいます。
一度にたくさん並べず、小さなお皿に少量ずつ取り分けてみましょう。
口の中に食べ物が残っていないかを確認しながら、追加していく方法もあります。
口いっぱいに詰め込む前に、一口ずつ食べられるようそばで見守りましょう。
食事中はお子さんを一人にせず、口へ運ぶ量や食べる様子を確認することが大切です。
手づかみ食べを通して一口量を覚える
自分で食べようとする意欲が出てきたら、手づかみ食べも大切な経験になります。
食べ物を見て、手でつかみ、口へ運ぶことで、目と手と口を一緒に使う動きを経験できます。
食べこぼしながら、一口量を覚えていく時期でもあります。
前歯でかじり取れる段階なら、お子さんに合ったやわらかさで、持ちやすい形の食べ物を用意してみましょう。
ただし、大きなものなら何でもよいわけではありません。
固く小さい豆やピーナッツなど、のどに詰まるおそれのあるものを噛む練習に使わないでください。
食べ物の形や固さに気を配り、必ずそばで見守りましょう。
落ち着いて食べられる姿勢も大切です
椅子やテーブルの高さが合っているか、体が安定して座れているかも確認してみましょう。
足がぶらぶらする場合は足置きを調整するなど、お子さんの体に合った食事環境を整えます。
歩き回ったり遊んだりしながらではなく、座って食事に向き合えるようにしましょう。
当院では、食材だけでなく「食べ方」にも目を向けた食育を大切にしています。
丸飲みや詰め込みが気になる場合は、普段の食事の様子をお聞かせください。
お子さんに合った食べ方を、保護者の方と一緒に考えていきます。
よくある質問|Q&A
Q.噛む練習のために、固いものを増やすべきですか?
固いものを増やせばよいとは限りません。
まだ噛みつぶせない食べ物を無理に与えず、今の食べる力に合った固さや形に調整しましょう。
食べる様子を見ながら少しずつ進め、不安があれば当院にお尋ねください。
Q.家庭で工夫しても食べ方が変わらないときは?
丸飲みが続く、食べ物を口にため込む、噛むと痛がるなどの様子がある場合は、当院へご相談ください。
どの食べ物で困っているか、いつから気になっているかを伝えていただくと、確認の手がかりになります。
繰り返しむせるなど、飲み込みに関する心配がある場合も、食事の工夫だけで解決しようとせずお知らせください。
まとめ
お子さんの丸飲みや詰め込みが気になるときは、食べ物の固さ・大きさ、一口量、食べるペース、姿勢を見直してみましょう。
「もっと噛んで」と繰り返すだけでなく、食べやすい環境を整えることが大切です。
食べる力の発達には個人差があります。
ほかのお子さんと比べすぎず、毎日の食事を通して無理なく経験を重ねていきましょう。
食べ方やお口のことで気になることがあれば、当院へご相談ください。
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